SEKAI NO OWARIのドラゲナイこと「Dragon Night」について
これ聴いてみたらかなり好きで、個人的にJ-POPでは久々のヒットでした。
iTunesで速攻買っちゃったし。
最初はネタから入ったんですけどね、ドラゲナイってよく見かけるし、セカオワの曲でトランシーバーで歌ってるってのは理解してたんですけどね、昨日なんとなく聴いてみたら、いいじゃん!となりまして。
まずAメロのメロディーとなんとも言えない不器用な感じの譜割りにぐっときました。
それから人それぞれ厨の自分としては好きなテーマの歌詞がきて。
そして、例のサビなんですけどね。RPGのゲームで見かけるような単語が並ぶわけですけど、自分は重要な演出と感じました。この後書きますけど。
で、この曲の何に自分は惹かれてるんだろうなーと結構真面目に考えてみたんです。
最初に書いたメロと譜割ってのはポイントで最初はそこの不器用な感じにぐっと引き込まれたのは確かにあったし、何度聴いても良いメロだなーとは思うんですけど、それだけじゃないなーとも思ったので。
ということで、自分が超個人的に解釈したことを書いておきます。
当然ですけど、セカオワがこの曲で何を表現したかったか?とか、セカオワファンがどう受け取っているのか?とかいうのは全く考慮してないし、しようがないのであしからず。
自分にとってのこの曲のテーマって上にも書いたけど「人それぞれ」という部分かと思うわけです。
ちょうどISISの話題もありますけど、世の中そういうことなわけですよ。
それで、この曲は自分にとってその気づきみたいなものを純粋に伝えようとしている演出ばかりだなーって。
まるで、小さな子供が始めて自分と人は違うんだってことに気づく瞬間みたいな。その純粋な感じに自分はぐっときて、なんか小さな子供と遊んであげてるような、心が洗われる何かをこの曲から感じるというか。
そういうところから聴くと、サビの「ドラゴンナイト」をはじめとする全て英語ではなくカタカナで書かれた厨二な単語も「友達」とか「正義」とかの言葉も、AメロのRPGっちっくな場面も、不器用な譜割も、それら諸々から子供の世界を感じるんですよ。
そもそもボーカルの声というか歌い方が結構ショタっぽいっていうのもあるし。
あと、サビで何度か出てくる「友達のように」のいくつかは、自分がなんも知らずにディレクションしてたら歌い直して貰うような滑舌の悪さを感じるところがあったり、それもそう解釈すると、これまでのただの「友達」から「他者という前提があるうえでの友達」なんだと気づいた照れみたいなところを演出しているように聴こえてくるから不思議です。完璧自分の思い込みでしょうけど。
そして、その中で唯一意味がわかるというか、“うんなるほど”と思えるのが間にある「人それぞれ」の下り。歌詞的に意味を見出すのはここだけでいいわけです。ここ以外は演出なんですよ、子供っぽさみたいなものの演出。そうすると「人それぞれ」のメッセージ性だけがより際立ってくるんですよね。
この一点を純粋に訴えかけられているような。
ということで、自分はこの曲からRPGと現実の区別もつかずに生きてるような子供が、ふと自分と人とは違うんだってことに気づいてハッとしたような瞬間が見えてしまったんです。
それでなんか感動しちゃうんですよ。
その純粋さというかなんかそんなんが、色々経験してクソまみれになってるよういな気がする自分からするととても眩しく感じてしまって。
そんなこんなで、自分が感じた何かを紐解いてみたら、なるほどなーと思いましたね。それが意図してそうなってんのかどうかは知りようはないのですが、自分はそう感じました。
んで、すっごく面白いのが、この曲を中心にして信者とそれを馬鹿にしたい連中とでまさにこの曲で書かれてる、戦いみたいなもんが起きてるわけですよ。
youtubeのコメ欄のくだらなさとかなんともたまらないですね。なんというか青春なんですかね、これが。きっとそういうところから、ふと上で書いたような感じに気づいて、クソガキが大人になって行くんでしょうねー。
まあ気づかないままなのか、気づいても深く考える機会もなく生きてきたんだなー、みたいな大人もいっぱいいますけれども。その辺は自分も怪しいわけですし。
そういう意味でボーカルがツイッターで「ドラゲナイ」とつぶやいたのも演出の一つに感じるくらいなあれで。
あと、セカオワのWiki見て思ったんですけど、これは人気出るのもわかる。あざとい。学生は憧れちゃうだろ、こんな物語体現されたら。
なんか、I'sみたいなリアルなんだけど非現実的な世界観の漫画を読んで、ここではない何処かへ行きたいなー、なんて思ってた厨房の頃の気持ちを思い出しちゃいました。
まあ、ここではない何処かへなんて常に行きたいんだけどさー。
最後に、他の曲もちらちら聴いてみたんだけど、他のはふーんこういう感じなんだーってくらいな感想でした。